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レーシックの副作用をお話しする前に、まずレーシックというものについて簡単にご説明しましょう。
レーシックとは、医療用のレーザーを使用して、角膜を薄く削り、角膜の屈折異常、つまり近眼や遠視を強制する視力矯正手術のことを言います。
眼鏡やコンタクトレンズに続く「第三の視力矯正手段」として、年々、このレーシック手術を受ける人が多くなってきました。
特に、アメリカではレーシック手術は一般的で、年間100万人の人がこの手術を受けているそうです。
レーシック手術が日本で有名になったのは、ゴルフしない人でもよくご存知のタイガー・ウッズ選手が、このレーシック手術によって視力矯正をしたため、ゴルフツアーで連勝した、とマスコミに取り上げられたことでしょう。
手術自体も、両眼で約15~20分ほどしかかからず、手術中はもちろんのこと、手術後もほとんど痛みを感じることはなく、入院の必要もありません。また、手術後すぐに視力が回復するという特徴があります。
ここまでのお話では、レーシックには副作用なんか無くて、なんだか、いいことだらけのように聞こえてしまいますが、何事にも100%は無いように、このレーシックにも、いくつかの副作用が報告されています。
一番多いのが「ドライアイ」です。特にコンタクトレンズを長年使用していた人に多く発生する症状ですが、涙成分の多い点眼薬などでほとんど解決するようです。
もう1つよく起こる副作用として、「ハロ現象」と呼ばれるものがあります。目を強くこすった後のように、夜間など明るい光を見ると、その光の周りがもやがかかったようにぼんやりと見える症状です。もともと重度の近視の人や夜間の瞳孔が大きい人に起こりやすいそうです。手術後、すぐにこの症状を自覚される人も多いようですが、1年ほどすると自然と治ってくるようです。
後は「結膜下出血」があります。これは手術の過程で、角膜を吸引して固定する際に、その圧力によって白目の結膜部が内出血を赤くなる場合があります。これは術後、数日で治りますし、視力にも全く影響はありません。
レーシックの副作用なんて、そんなものなの? だったら、視力が良くなるというメリットの方が大きいのでは? なんて簡単に判断してはいけませんよ。
レーシックは、ただでさえ敏感な眼の「角膜を削る」という細密な手術なので、様々な理由で重い副作用が出る場合もあります。
「乱視」は、レーザーをあてる時に眼球が動かないように固定するのですが、患者さんが緊張して眼球を動かしてしまったり、顔を動かしてしまったりしまうと、レーザーの照射ズレが生じて、それがもとで乱視になってしまう場合があります
。また「視力低下」もあります。術後、ほとんどの人が一時的に遠視になるのですが、それが長期に渡って残ってしまう場合があります。この場合、再手術となってしまい、しかもすぐには行なえないため、最初の手術から約1年ほど経ってからになってしまいます。
「角膜潰瘍・感染症」は角膜の上皮が完全に定着するまでの間に、細菌が入ってしまい、起こる症状です。早めに治療すれば完治する症状ですが、そもそも不衛生な環境での手術が原因の場合が多いので、レーシックを受ける場合は、病院選びを慎重に行ないましょう。
その他にも「角膜拡張症」、「サハラ砂漠シンドローム」など、重大な副作用が出て、長期に渡って苦しむ場合もありますので、レーシックを受ける場合は、事前にレーシック手術のメリット・デメリットをよく考えて、手術を行なってもらう病院選びを真剣に行なう必要があります。